“価格”とは、何かを買う時に支払うもの!
“価値”とは、何かを買う時に手に入れるもの!
インクジェットが持つ最高のパフォーマンスは
“価格に勝る価値を生み出すこと”ができるということを常に忘れたくないですね。
DMP3000R(ロータリーシステム)プリンターを使用してステンレスボトルの側面にプリントしてみました。
UVインクハードタイプで白インクとカラーインクを同時出力。
ステンレス素材はインク定着に難があるため、印刷前の脱脂は必須です。
さらに独自表面処理であるPACT処理でインク定着を強化。
インクジェット初心者のための
ステンレスにインクを強力に密着させる3つの手順
- 素材の汚れ、油を取り除くために脱脂する
- PACT SYSTEM で表面改質処理を行う
- 金属専用の下地剤を施工する
1.脱脂
金属表面にはインクジェットインクの定着を妨げるあらゆる不純物が付着しています。インクジェットプリンターを使用するオペレーターは、こうした不純物を除去することなく機械任せでプリントを実施してしまう傾向があります。そもそも金属素材は木材のようにインクが浸透することはありません。言ってしまえば、素材の上に着弾したインク敵が硬化しているだけなのです。ただでさえ傷つきやすい性質があるにもかかわらず、いきなりプリントしてしまえば、得られる印刷結果は実用とはなりません。脱脂は、アルカリ洗浄や高温蒸気洗浄など様々な方法がありますが、市販の脱脂剤で構わないでしょう。必ず脱脂を行い不純物を除去してください。
2.表面改質処理
印刷対象となる素材には撥水性の高いものが多く、通常インクが密着しにくいものです。これらの問題を解決するのがPACT SYSTEMという表面改質処理。優れた濡れ性・密着性・印刷性を瞬時に与えることができます。
素人が行っても手間が全くかからず数秒で瞬時に施工できるのは他表面改質と比べ優位的です。今まで実現できなかった少量生産、多品種に対応した最先端のナノテクノロジーによるプリント・プレ・トリートメント。特殊処理剤を燃焼させ対象物に吹き付けるだけの簡単施工です。
3.下地剤塗布
アクトウイングでは、オリジナルの下地剤を使用しスポンジ塗布を行います。この下地塗布が強力になるのはPACT 処理を行うからです。PACT処理を行うことで下地剤の密着面積が均等で広くなります。印刷後にアセトンなどで余分な下地剤をふき取り完了です。
一般的には金属用のプライマーなどを塗布しますが、仕上げが不自然となり品質低下となってしまいますのでご注意ください。
表面処理の目的は材料の性質を変えることなく、表面の性質だけを変化させてインクの密着性の改善を行おうとするものです。